【オリックス】2020年7-9月決算 利益減少も配当維持+自社株買い実施! 今後は大丈夫?

配当金と株主優待が優秀な銘柄であるオリックス。1Qの4-6月決算ではコロナ影響によるダメージが大きく、今後の減配や優待改悪が懸念されていました。

しかし今回2Qの7-9月決算では、なんと配当金の維持に加えて自社株買いまで実施するというサプライズ決算を出してきました。この記事では

  • オリックス2Q決算結果
  • 株価の推移は?
  • 今後の見通しは?

について、具体的にまとめます!

オリックス1Q決算については以前の記事でまとめていますので、お時間があればご覧ください!

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オリックス2Q決算結果

まずは3ヶ月決算の推移を見てみましょう。

出典: 株探
  • 売上高は前年同期比▲6.8%で5471億円
  • 営業利益は前年同期比▲13.6%で743億円
  • 当期純利益は前年同期比▲51.3%で438億円

やはり、コロナ影響で前年同期比と比較して売上が減少している状況が気になりますね。

当期純利益は438億円で、前年と比較すると大幅に減少していますが堅調に推移しています。

このコロナ禍で堅調に利益を出せる (減益を防げる)のは、オリックスが10セグメントという多岐にわたる事業を展開するコングロマリット企業となったことが要因として考えられます。

配当金は76円維持を発表

減配発表はありませんでした。

2021年3月期の期末配当予想は41円とし、中間配当の35円と合わせて年間で76円と発表されました。2020年度から現状維持になりますね。

これは株主にとってはひと安心という内容ですね。

また、今期の配当については配当性向50%あるいは1株辺り通期配当金76円のうち、いずれか高い方を採用するということで、76円のラインは絶対割らないという強気の発表もしています。

株主意識の高い企業はホルダーにとっても好感度が上がりますね。

最大442億円の自社株買いを発表

こちらは完全にサプライズとなりますが、オリックスは配当維持に加えて

最大5000万株、総額上限442億円の自己株式取得を発表しました。

これは発行済株式の総数に対して約4.0%の割合です。

自己株式取得とは、発行している株式の一部を回収して消却するということです。

つまり、EPS (1株あたり利益)が上昇し、現在市場に出回っている株の価値が上がるため株価は上昇します。

オリックスの株価推移

では株価の推移はどうなるでしょうか?日足チャートで見てみましょう。

オリックスは個人投資家が所有できる浮動株が少ないため、基本的に株価は安く推移しています。

11/2の終値は1271円でした。今期の会社予想EPSは152.3円と発表されましたので、PERが10前後を推移すると考えるならば、かなり割安圏内ですね。

今後は、長期トレンドラインである50日移動平均線と200日移動平均線を上抜けるかどうかを重視すべきだと考えます。

今後の利益見通しは?

今後の利益見通しはどうでしょうか?

1Q決算についての記事で、配当性向50%を維持するための当期純利益は約1897億円と計算しました。

1Q, 2Qで確定している利益は約938億円ですから、残りの3Q, 4Qで約959億円の当期純利益を出すことができれば、配当性向50%のラインが維持されます。

オリックスは3Q, 4Qの見通しとして、当期純利益予想を約961億円としていますから、”ギリギリかな”という印象です。そもそも予想がこのラインに当たるように調整しているのでしょう。

次の決算では当期純利益がこのラインを超えられるかをしっかりチェックしたいですね!

まとめ

この記事ではオリックスについて「2Q決算結果」「株価の推移」「今後の利益見通し」について整理しました。結論としては

  • 配当金は76円で維持
  • 自社株買いは完全にサプライズ。短期の株価上昇要因となる
  • 配当維持のための利益水準はかなりギリギリ。次の決算も利益面を要チェック

です。くれぐれも投資は自己責任で!

それではまた次の記事で

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