【オリックス】2020年4-6月決算 利益堅調 減配は避けられそう? 今後の株価は?

1株1000円台とお手頃価格であることから株初心者に優しい銘柄オリックス。配当金や株主優待も優秀な良銘柄ですね。

8/4に4-6月の決算が発表されました。この記事では

  • コロナ影響を受けてオリックスの業績はどうなったか?
  • 株価推移はどうなる?
  • 今後の配当金見込みは?

について具体的にまとめます!

オリックス1Q業績はどうだった?

3ヶ月決算の推移と業績総括をまとめてみましょう。

出典: 株探
  • 売上高は前年同期比▲2.0%で5376億円。
  • セグメント利益は前年同期比▲29%で754億円。
  • 当期純利益は前年同期比▲29.0%で500億円

コロナ禍で甚大な影響が出るのではないかと懸念されていましたが、売上は微減で純利益500億円を出していることから比較的堅調な結果と言えます。

セグメントごとの利益はどうでしょうか?要点は以下の通りです。

  • 1Qセグメント利益は前年同期比▲29.0%の754億円
  • コロナ影響で不動産、コンセッション、航空機リース、自動車が減益
  • 生命保険・クレジットは堅調

コロナ影響で外出自粛を受けた影響からホテル・旅館などの施設利用者および移動手段である航空機やレンタカーの利用者が減少した影響が大きく出ています。

またオリックスはセグメントを6セグメントから10セグメントへ変更しています。めっちゃ多いですね。

オリックスって何の事業やってるの?と聞かれて全く答えられない所以がここにあります。手広く事業展開していますね。

先に述べた輸送機器やリース関係が落ち込む中で環境エネルギー、保険、銀行クレジットが前年同期比プラスです。

また、他セグメントは減益ではあるものの、全セグメントで利益は出しているためかなり優秀な事業展開と言えます。

オリックスの財務

オリックスの現状の財務はどうでしょうか?

自己資本比率: 22.9% (健全指標: 35%)

ROE: 10.28% (健全指標: 10%以上)

EPS: 40.1円

手元流動性: 1.1兆円

手元流動性が1.1兆円と高いですがD/Eレシオが1.6倍と少し高いです。

D/EレシオはDebt/Equityすなわち株主資本に対する負債の割合を指します。

オリックスはこれが1.6倍ということで資本より負債が高いことを表しています。借金をしてでも事業拡大を進めようという姿勢ですね。

現状の格付はA-を維持しているためそこまで問題はないと言えるでしょう。

オリックスの株価推移

では株価の推移はどうでしょうか?週足チャートで見てみましょう。

オリックスは浮動株が少ないため基本的に株価が安く推移しています。

浮動株とは個人投資家が売買可能な世の中に出回る株のことです。オリックスはこの浮動株が8%ほどしかなく残りの92%を機関が保有しています。

悪く言えばキャピタルが狙えない、良く言えば安定して安く買える銘柄ということですね。

現状、コロナ禍影響により大きく下げた一方、1Q業績が堅調であったため今後回復の期待はできます。

20年度の配当金見通し

オリックスが減配するか否かという所はホルダーにとって非常に重要なポイントです。

オリックスは今期の業績予想は2Q決算以後決断するとしていますので、業績予想は10〜11月あたりに発表されるでしょう。

また、5月の段階で中間配当は前年度同様35円としており、今期に限り配当性向を50%まで引き上げるとしています。

減配しないための当期純利益はどの程度か、少し計算してみましょう。

オリックスの発行済株式数 (自己株式を除く)は1,247,723,394株。

1株あたりの配当金を前年度同様76円とする場合、配当金に充てる金額は

76×1,247,723,394 = 94,826,977,944円。

配当性向50%の場合、必要な当期純利益は

94,826,977,944×100/50 = 189,653,955,888円 →約1900億円

すなわち1Qで約500億利益を出せば減配しない方向となります。

今回の1Q利益が約500億円でしたので滑り出しは堅調という見方ができる訳です。

オリックスは今後の見通しについて次のように考えています。

  • 世界、日本ともに上半期中にコロナ問題は収束しない可能性がある
  • 3Qまでに正常化→純利益1800億円〜2000億円
  • 今期末までコロナ影響継続→純利益800億円〜1200億円
  • 不確定要素が多く、現時点で業績見通し公表は困難

つまり、先ほどの検討と合わせるとコロナ禍終息したら配当維持。継続したら減配という見通しになりますね。

1Qの業績を維持できれば配当維持が期待できるでしょう。個人的には2Q終了後まで様子見推奨です。

まとめ

今回の記事ではオリックスについて「コロナによる業績への影響」「株価の推移」「今後の配当金見通し」について整理しました。結論としては

  • コロナによる業績影響はあるも財務面は問題無し
  • 浮動株が多いため、株価の急変動は考えにくい。今後の業績回復次第で株価上昇期待
  • コロナ影響が今期末まで継続した場合減配のリスクはある

です。くれぐれも投資は自己責任で!

それではまた次の記事で

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