神戸物産は業務用食品スーパーが主な事業で個人客の需要も多数ある企業です。
2020年2月から本格化したコロナ禍の影響から、外食需要減→巣籠もり需要増となったことからメキメキと売上・株価を伸ばしており、注目の銘柄と言えます。
2020年9月24日に、11月1日付けで「1→2」の株式分割を実施すると発表がありました。この記事では
- 株式分割のシステム
- 神戸物産の今後の株価推移
- 投資方針について
について具体的にまとめます!
株式分割とは
まず前提として、株式分割とはどのようなシステムなのかを説明します。
株式分割で企業価値は変わらない
今回発表のあった「1→2」の株式分割とは
株数を2倍にして、株価が0.5倍になる
というものです、例えば1株当たり10,000円の銘柄が「1→2」の株式分割を実施した場合
(分割前) 10,000×100株 = (分割後) 5,000×200株 = 1,000,000円
つまり、分割前後で保有資産の変動は発生しないということです。
個人投資家が買いやすくなる
株式分割によるメリットは
1株が安くなるので買いやすい
ことです。
日本の証券会社では、最近は1株から購入できる所も出てきましたが、基本的に100株を単元株として購入する必要があります。
よって、特に個人投資家の資金面でのハードルが非常に高くなっています。
例えば「1→2」の株式分割では、単元株価が半額になりますから、個人投資家も手を出しやすい金額になります。
また、企業側としても資金の流動性が向上するためメリットが大きいです。
今後の株価
ではここからは神戸物産の株価が今後どう動くか?を検討してみます。
業績面は問題なし
株価は企業の業績・ビジネスモデル・将来性を総合的に考慮した投資家の需給関係により成立しています。
従って、株価が上がるも下がるも前提は業績次第です。
まずは過去5年の売上高・営業利益推移を見てみましょう。


売上高・営業利益ともに綺麗な右肩上がりとなっています。
直近の3ヶ月決算推移はどうでしょうか?

特にコロナ禍での巣籠もり需要が上昇した20.02-04の売上が跳ね上がっていますね。
その他を見ても売上高・営業利益は綺麗な右肩上がりを示しており、業績面での問題は現状無いことが分かります。
短期的には株価上昇シグナル?
では続いて需給関係から“いつ買えばいいのか?”を検討します。
神戸物産は2019年10月31日にも同様に株式分割を実施していました。その周辺の株価の値動きと今回を比較してみましょう。日足チャートです。
2019年株式分割時の株価推移

流れを整理してみましょう
① 分割から約3ヶ月前の段階で売り圧力が強まり、50日移動平均線を割り込む
② その後、出来高が減少して売り圧力が弱まる
③ MACDが上昇トレンドに転換
④ 株式分割前に、出来高が急騰し株価上昇
⑤ その後、株価は続伸
2019年の分割時はこのようなシナリオでした。
2020年株式分割でのシナリオ
では現在はどうでしょうか?直近の日足チャートを見てみましょう

① 分割から約3ヶ月前の段階から売り圧力が強まり、50日移動平均線を割り込む
② 出来高が減少して、売り圧力が弱まる
③ MACDが上昇トレンドに転換
ここまで2019年のシナリオと同じ流れに見えます。
やはり同じ考えの方が多数いるようで、9/25の寄り付きで買いの出来高が急騰しています。1時間チャートです。

短期的なキャピタルゲインを狙いに行くならば今が良いタイミングかもしれません。
個人的な意見としては、“反発後に日足チャートで50日移動平均線を越えるのを確認してロングホールド”が堅実と考えます。
リスク許容度が高い方であれば現段階で攻めても良いと思われます。
今後の投資方針
過去5年および直近の業績が右肩上がりであることから、長期的にホールドしても問題ない銘柄に見えます。
また、過去の例から株式分割発表後の現在は短期的にも買いと考えられます。
まとめ
この記事では「株式分割のシステム」「神戸物産が過去に株式分割した際のチャート」「投資方針」について具体的に整理しました。結論としては
業績◎ 短期・中長期どちらの視点でも欲しい銘柄
です。くれぐれも投資は自己責任で!
それではまた次の記事で。