みんな大好きKDDI。高配当 + 株主優待狙いの投資家にとっては最強銘柄の1つです。
日本の通信インフラはほぼNTTとKDDIで独占しているため業績が安定しています。5Gビジネスへの参入や新たに通信事業に参入してきた楽天との提携など、今後伸びうる材料も持っている点もプラスの要素ですね。
7/31に4-6月の決算が発表されました。この記事では
◎KDDI株価まとめ
- KDDIの決算前後の業績推移
- 株価の推移
- 配当金と株主優待
- 今後の業績はどうなる?
について、具体的にまとめます!
KDDI 2020年4-6月決算
前年度からの決算状況はどう変化したでしょうか?
新型コロナウイルス影響から端末販売台数が激減して売上高前年期比0.3%減。一方で端末代金コストカットとビジネスセグメントでの増益から営業利益前年期13.7%増となっています。営業利益の伸びは堅調ですね。
KDDI事業内容
利益堅調なKDDIがどのような事業を手掛けているか、簡単に整理します。
総合通信事業大手であり、携帯電話や光回線を展開しています。
主にB to C事業である”パーソナルセグメント”とB to B事業である “ビジネスセグメント”に分かれています。
パーソナルセグメントはみなさんも馴染みが深い『au』のサービスブランド名を用いて携帯電話を含む移動通信事業やECサイトなどのサービス事業を行っています。
ビジネスセグメントでは法人のIoT (Internet of Things)推進のためのセンサー、ネットワークインフラの構築、分析などを実施しています。
IoTとは車やテレビ、エアコン、スピーカーなどのデジタル情報家電をインターネットを介して操作出来る通信インフラを構築する技術を指します。
車ですとトヨタ車のコネクティッドサービスや自動運転、スマートスピーカーは”Amazon Alexa”や”Google Home”などが有名ですね。
セグメント構成
ではセグメントごとの売上割合はどうでしょうか?次のグラフを見てください。

売上の約8割がパーソナルすなわちauでの事業ですね。2020.4-6決算ではこのパーソナル部分がコロナ影響で痛手を被ったということです。
KDDIの株価推移
KDDIの株価の動き方はどうでしょうか?チャートを見てみましょう。

週足で直近のチャートを示します。3月はコロナショックで大幅に下げていますが4月で一気に回復。その後上昇トレンドに転じ、決算直前で売られて少し下げたという流れでしょうか。
移動平均線との乖離率も小さいレンジ相場のため、材料が無い限りは急変動しない銘柄であることが分かります。
配当金の推移
配当金の推移も見てみましょう。

配当金は19期連続増配予定で、2021年3月期の配当予定は120円です。高配当株投資家にとっては財務が健全かつ連続増配というかなり嬉しい銘柄になっていますね。
また、配当性向も41.7%と依然余力がある状態ですので減配不安はまだしなくても大丈夫と考えられます。
KDDIの株主優待
KDDIは2016年11月から優待にカタログギフトを導入しました。これは、保有株式数・保有年数に対して、『au PAYマーケット』商品の内3000円相当〜10000円相当の商品が貰えるというものです。
これで気に入ってもらいau PAYマーケットのシェアを拡大しようという戦略ですね。
条件は次の表の通りです。

カタログギフトから各都道府県の特産品を選択できます。私も一度いただいたことがあるのですが、結構豪華で驚きました。
余談ですが、私は100株保有で5年未満なので3000円相当の品に該当し、鳥取県のカレー2種セットにしました笑。
このカタログギフトでおよそ配当利回り1.1%に相当します。
今後の業績は?
経営方針
2Q以降の経営方針は以下を考えていると発表がありました。
3Gからの移行と5Gプランの推進
au PAY等キャッシュレス決済の推進
広告事業などへの影響
教育事業などへのオンライン化推進
景気動向影響
法人顧客のDX推進
1Qで業績に影を与えたのはコロナ影響による端末販売台数減少、それに伴う5G移行の初動の遅れです。今後の対策として法人向DXをプッシュしていくとあります。
ちなみにDXとはデジタルトランスフォーメーションを指し、人の生活をIT技術でより最適化しましょうという考え方です。
2Q移行も5G推進目標とありますが、目下コロナ影響が収まる気配は無いため、ビジネスセグメントでいかにカバーし続けられるかが肝となります。
現状の株価変動は小さいですが、コロナ影響の長期化による業績低下もあり得ることは懸念すべき事項です。
ジョブ型雇用採用
KDDIは新たな人事制度としてジョブ型採用とリモートワーク体制強化を発表しています。
つまりコロナ影響に対して
- 即戦力の厳選から人件費含む固定費の削減
- 感染リスク縮小
の対策を打ち出しています。財務が健全な企業は社会情勢の変化に対して柔軟な対応も取りやすいため好感が持てます。
まとめ
この記事では「KDDI前年度決算との業績比較」「株価・配当金推移」「株主優待」「今後の経営方針」について整理しました。結論としては
- 業績は堅調
- 株価はレンジ相場で大きく動かない
- 配当金は19期連続増配予定
- 今後は5G事業推進期待
です。くれぐれも投資は自己責任で!
ではまた次の記事で