“資産を効率的に増やしたい”
誰しもが望むことです。この記事では効率良く資産形成するために必要な3つの考え方について整理します。
結論を述べると、資産最大化に必要な要素は
① 複利
② 投資期間
③ 倹約
です。具体的な例を用いてその効果を確認していきましょう。
具体的なシミュレーション
以下の4つのケースを用意しました。
- Aさん: 30年間2万円を積立預金
- Bさん: 10年の短期間で毎月5万円を年利6%で積立
- Cさん: 30年間毎月2万円を年利3%で積立
- Dさん: 30年間毎月4万円を年利2%で積立
ケース | 運用期間 | 毎月の積立金額 | 年利 |
---|---|---|---|
Aさん (なにもしない) | 30年 | 2万円 | 0% |
Bさん (短期 + 高金利 :ハイリスク) | 10年 | 5万円 | 6% |
Cさん (長期 + 中金利 :ミドルリスク) | 30年 | 2万円 | 3% |
Dさん (長期 + 低金利 :ローリスク) | 30年 | 4万円 | 2% |
金融庁のサイトで資産運用が簡単にシミュレーションできます。上記の4パターンの資産運用結果を比較してみましょう。
◎Aさん (毎月ひたすら2万円ずつ貯金)

◎Bさん (5万円を年利6%で10年間運用)

◎Cさん (2万円を年利3%で30年間運用)

◎Dさん (4万円を年利2%で30年間運用)

積立運用後の各人の資産を比較すると以下の結果となります。
元本 | 運用収益 | 合計 | |
---|---|---|---|
Aさん | 720万円 | 0円 | 720万円 |
Bさん | 600万円 | 219万円 | 819万円 |
Cさん | 720万円 | 446万円 | 1166万円 |
Dさん | 1440万円 | 531万円 | 1971万円 |
複利のパワー
まずAさんとBさんを比較してみましょう。
30年積立のみのAさんの最終的な資産は720万円でした。一方で、元本はAさんより少ない600万円で年利6%で10年間積立運用したBさんの資産は約820万円とAさんを100万円近く上回ります。
Bさんの資産が加速度的に上昇するのは、金利によって増加した金額に対しても金利がかかるからです。これを複利と言います。
ただ、年利6%というのはプロの投資家でもなかなか難しいパフォーマンスです。
一般人が達成しようとするには、ギャンブル的にリスクを上げた投資をせざるを得ませんし、10年連続で達成など奇跡のようなものです。
時間のパワー
続いてBさんとCさんを比較してみましょう。
Cさんは年利3%運用とBさんと比較してリスクを軽減していますが、30年と長期間の運用を実施したことで運用収益はBさんより約220万円高く、最終的な資産も約350万円上回ります。投資期間は長ければ長いほど有利なのです。
倹約のパワー
では最後にCさんとDさんを比較してみましょう。
Dさんはさらにリスクを軽減して年利2%としていますが、日常生活における支出を抑えることで、毎月4万円積立てを実施しています。その結果、運用収益はCさんより85万円高く、最終的な資産も約810万上回ります。つまり、資産運用への入金力の高さが重要ということです。
入金力を高めるためには副業や起業も挙げられますが、副業、起業で得た収益は課税対象となります。一方、日常生活での浪費 (携帯電話料金や過度な民間保険)を削減して浮いたお金には税金がかかりません。最も効率的に入金力を高めるためにはまず倹約を心掛けましょう。
まとめ
4つのケースをまとめると、一般人でもDさんのようにできるだけ多くの金額を長期間投資し続けるだけで、リスクを抑えながらも資産を増やすことができることがわかります。
改めてポイントを整理します。
① できるだけ早い時期から投資を始める
② 自分のリスク許容度を考慮して年利を選択する
③ 日々の倹約で投資リソースを増やす
上記を意識してみると、漫然と過ごすだけの人と比較して圧倒的な資産を形成できる可能性が高いですね!
それではまた次の記事で